交通事故における慰謝料

まず交通事故における慰謝料は、損害賠償金とは異なりますので注意が必要です。損害賠償金とは、事実確認に基づいて発生した費用を補てんするためのお金を指し、事故によって負った怪我を治療するためにかかった通院費や診療費、入院費や、壊れた自動車の修理にかかった費用などが主になります。どこまでの範囲を損害賠償してくれるかについては明確に規定されているものではなく、示談によって決められることになりますが、最低限治療にかかった費用については賠償してくれることになります。

これに対して慰謝料は事故によって受けた精神的苦痛の度合いを金額に換算したもので、明確な損害を賠償する損害賠償とは全く異なります。しかしながら、精神的苦痛の度合いは個人の主観によって大きな差が出ることになりますので、一般的には判例から似たケースを持ち出したり、一定基準に従ったりすることによって慰謝料が算出されます。通院するほどのケガもしていないごく小さな事故であるにも関わらず、精神的に苦痛を受けたからと言って、何千万円もの慰謝料を請求したとしても通りませんし、このように個人の主観によって苦痛の度合いには差が出るため、ある程度基準が設けられているのです。